次世代のAGVとして注目されているAMR(自律走行搬送ロボット)
AMRとは
AMRはAutonomous Mobile Robot の略で、自律走行搬送ロボットと呼ば
れています。
従来型の無人輸送車の運用には、倉庫の床面に磁気テープなどのAGVを誘
導させるためのガイドが必要です。よって、倉庫の棚位置変更やレイアウト
の変更の都度、ガイドの貼り替え作業が発生します。
また、搭載される制御装置によっては安全上、スタッフ(人)とAGVの作業
エリアを分けなければなりません。
AMRは、さらに進化したSLAM技術(後述)でこれらの問題を解決し、スタッフ
との共同作業を可能にさせました。
SLAM技術による自律走行とは
別章AGV・AMRの関連用語も併せてご覧ください。
AMRが自律搬送をおこなう上で根底となる技術がSLAM(スラム)です。
SLAMは Simultaneous Localization and Mapping の略で、作業エリアの
環境地図の作成と、地図上の自分の位置推定を同時に行う技術です。
さらに、SLAMの地図作成や位置推定には、LiDAR(ライダー)が利用され
ます。
LiDARは Light Detection and Ranging または、Laser imaging Detection
and Ranging の略で、光検出と測距、または、レーザー画像検出と測距
と訳されます。
要約すると、AMRは自分で作業エリアの地図を作成し、指示を受けた
地点間の移動・作業を最適な効率で行うことが可能なロボットと言える
でしょう。